理学療法の臨床と研究
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原著論文
中年者のフレイルに関連する因子
横断的研究
山﨑 貴博梅原 拓也松浦 晃宏山内 加奈子木藤 伸宏山岡 薫田中 秀樹
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2022 年 31 巻 p. 53-61

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抄録

「目的」本研究の目的は、中年者のフレイルに関連する因子と予測性能を明らかにすることである。 「方法」本研究は、健康に関するアンケート調査に回答した40歳代と50歳代の中年者を対象とした。対象項目は、健康関連に関する質問と簡易フレイルインデックスとした。フレイルに関連する因子を検討するために二項ロジスティック回帰分析を行い、抽出された因子のカットオフ値と予測性能を算出した。 「結果」本研究の解析対象数は468名であった。フレイル群に関連する因子として有意となった変数(オッズ比、陽性尤度比、陰性尤度比)は、意識的に運動していない(32.21, 7.19, 0.16)、睡眠の質に不満(2.83, 5.39, 0.62)、笑う機会がほとんどない(4.42, 1.73, 0.32)であった。 「結論」中年者のフレイルは、意識的に運動していないことが強く関連し、次いで睡眠の質の低下が関連する要因であった。継続的な運動習慣だけでなく、睡眠の質の改善も含めた介入が必要であると示唆する。

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© 公益社団法人 広島県理学療法士会

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