日本毒性学会学術年会
第47回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-229
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ラットでの採血方法(尾静脈マイクロサンプリング法及び頸静脈採血法)の違いにおけるトキシコキネティクスパラメータへの影響と状態悪化時の代替採血法の検討
*秋澤 文香近藤 聡志日堂 佑哉萩田 拓小山 紀之井上 裕基
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抄録

【①トキシコキネティクス(TK)パラメーターの比較】

背景:ラットを用いた毒性試験へのマイクロサンプリング法導入にあたり,採血部位や採血方法を変更した場合にTKパラメータへの影響が懸念される。本試験では,モダリティや投与経路,組織移行性などが異なる数種の化合物をラットに投与し,尾静脈からマイクロサンプリング法で採血した場合と頸静脈から採血した場合のTKパラメータに違いがあるかを検討した。

方法:6~9週齢のSDラット(雌)に,無毒性量以下のモキシフロキサシン塩酸塩,シクロスポリンA,アミオダロン塩酸塩,又はパロキセチン塩酸塩を単回経口投与,あるいはジゴキシン又はセツキシマブを単回静脈内投与した。投与0.5(静脈内投与は0.083), 1, 2, 4, 8及び24時間後に尾静脈からのマイクロサンプリング(0.05 mL)と頸静脈からの採血(0.2 mL)を同一個体から行った。血漿中薬物濃度をLC-MS/MS法又はELISA法で測定し,TKパラメータを比較した。

結果:会場にて報告する。

【②状態悪化時の代替採血法】

背景:ラットを用いた毒性試験では,毒性による状態悪化によりマイクロサンプリング法による尾静脈からの採血が不可能となる場合が考えられる。そこで,本試験では,貧血により一般状態が悪化した場合でも尾静脈からのマイクロサンプリングが可能かを検討し,さらに,採血が不可能であった場合は代替の採血部位として頸静脈からの採血が可能かを検討した。

方法:11~12週齢のF344/DuCrlCrl2ラット(雌)に2-ブトキシエタノールを投与した。投与0.5, 1, 2, 4, 8及び24時間後,尾静脈からマイクロサンプリング(0.05 mL)を行い,不可能だった場合は頸静脈採血(0.2 mL)が可能であるかを評価した。

結果:会場にて報告する。

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