日本トキシコロジー学会学術年会
第33回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: P-134
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生殖・発生・幼若毒性
イフェンプロジル(IFP)の培養ラット胎児への影響
*横山  篤秋田 正治Fuss R.D.
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抄録

【目的】我々が開発してきたラットの胎児を体外に取り出し培養し、医薬品の効果を観察する方法は哺乳類胎児の脳神経系の発達を解析するのに最適の実験系である。今回、MAM誘発性小頭症を改善あるいはその発現を防ぐ医薬品の検索目的でIFPの培養ラット胎児への影響を観たので報告する。
【方法】妊娠11日目のラット胎児を体外に取り出し48時間の培養を行った。検査化合物はイフェンプロジル(IFP) 50μg/mlとし、培養液内処理とした。
【結果】イフェンプロジル(IFP)全処理群は培養ラット胎児の成長指標である、胎児頂殿長、胎児心拍動数、総体節数、胎児蛋白量において対照群と差は無かった。また、外表形態においても異常は認められなかった。
【考察】このIFPの臨床血中量処理がMAM処理培養ラット胎児の発現小頭症にどのような影響を及ぼすか併用実験を現在進行中である。

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© 2006 日本毒性学会
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