日本トキシコロジー学会学術年会
第33回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: P-131
会議情報
生殖・発生・幼若毒性
カルバロスルホン酸ナトリウム(CSN)の培養ラット胎児への影響
*横山 篤秋田 正治Fuss R.D.
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】我々が開発してきたラットの胎児を体外に取り出し培養し、医薬品の毒性を観察する方法は長期間の正常培養が目標である。これら哺乳類の全胚培養が失敗するのは、ラットの母体外へ胎児を摘出する時の出血量が原因である。今回の報告はこれらの出血を止血する化合物の培養ラット胎児への影響を観察した。
【方法】妊娠11日目のラット胎児を体外に取り出し48時間の培養を行った。検査化合物はカルバロスルホン酸ナトリウム(CSN)10,50,100μg/mlとし、培養液内処理とした。
【結果】CSN全処理群は培養ラット胎児の成長指標である、胎児頂殿長、胎児心拍動数、総体節数、胎児蛋白量において対照群と差は無かった。また、外表形態においても異常は認められなかった。
【考察】このCSNの低用量処理が止血効果を生み出し培養全体の時間を長期化できる可能性が出てきた。

著者関連情報
© 2006 日本毒性学会
前の記事 次の記事
feedback
Top