日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: 403
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経済特区から創造都市へ
高度経済成長期の深圳
*小島 泰雄
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抄録

中国華南、珠江デルタに位置する深圳は、イギリス植民地であったホンコンに隣接して、1980年に建設が始められた経済都市である。社会主義的な国家建設を進めてきた中国共産党は、途上国としての現実に立脚した開発政策である「改革開放」を1978年に採用し、その実験地として4つの「経済特区」を指定した。深圳はその一つとして、辺境の田舎町と農村から、輸出加工区へ、そして1700万人が暮らす巨大都市へと成長していった。 本報告は深圳の40年の都市史から、中国の高度経済成長期にあたる1990年代半ばから2010年代半ばまでに焦点をあわせて、その社会経済的な変化を考察することをめざすものである。

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