主催: 公益社団法人 日本地理学会
筆者らは,フィリピンの内陸地震発生予測精度の向上の基礎資料として, IfSAR(干渉合成開口レーダー)より新たに得られた5mグリッドの数値地形モデル(DTM: Digital Terrain Model)をもとに立体視可能な地形画像を作成し,この判読によって,活断層,海成段丘,地すべり地形などの過去の大地震に関連する地形の詳細な分布をフィリピン全土にわたって同一基準・高精度で包括的に解明し,新たにフィリピン全土の包括的な変動地形学図を作成する研究に着手した.本発表では,ルソン島および周辺の島々の活断層の判読結果を予察的に報告する.