日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第34回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: TE2-3
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UAVとレーザスキャナを用いた河川維持管理のための3次元データの構築
*窪田 諭何 啓源牧野 友軌
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抄録

 河川構造物は,台風や豪雨などの災害時に氾濫を防ぐ役割を担い,平常時の流水や台風などの降雨により,その形状が絶えず変化し続ける.その安全性を確保するために,定期的に点検を行い,その形状を把握しておく必要がある.筆者らは,河川維持管理業務を効率化するために,河川構造物をUAVにより空中測量した3次元点群データを用いた河川維持管理システムを提案した.ただし,河川上空からの計測であったため,護岸や橋梁の3次元データを構築することが難しかった. 本研究では,先行研究の課題を解決するために,UAVによる河川上空からの空中写真測量に加えて,地上設置型レーザスキャナによる測量を行い,UAVだけでは取得困難であった河川空間全体の3次元データを構築した.これにより,河川形状を3次元で把握するだけでなく,定期点検の記録や写真を3次元空間の正確な位置で管理する環境とした.それを基に,河川維持管理における3次元データの活用について考察した.

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© 2018 日本知能情報ファジィ学会
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