日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第30回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: WD1-5
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全体的傾向と局所的特徴に基づく時系列データの言葉による表現
─振動回数が多い場合の振動の表現─
馬野 元秀*島野 佳之高橋 勝稔
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抄録

時系列データとは時間順に並んだ数値データのことであり、我々人間はこのような時系列データを言葉で理解していると思われる。これまでに、時系列データの全体的傾向と局所的特徴を言葉で表現する方法を提案し、さらに、標準偏差と増減回数を用いて振動を言葉で表現する方法を提案した。これまでの振動を言葉で表現する方法では、グラフの形が異なっているが、標準偏差と増減回数の値がほぼ同じになり、うまく処理できない場合があった。我々人間は振動しているデータを見たときに、振動が少ない場合は振動の様子(回数、振幅、位相など)に注目するが、振動が多い場合はグラフの振動している部分の上側の形(極大値の一部からなるグラフ)と下側の形(極小値の一部からなるグラフ)を見ることで、どのような振動であるかを理解していると思われる。そこで、この研究では振動が多い場合の表現方法として、時系列データの極大値と極小値の全体的傾向と局所的特徴を求めることで振動している部分の概形を表現する方法を提案する。また、実際に振動が多いデータを対象に今回提案する方法を用いて、振動の言葉による表現を求め、有効性を調べる。

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© 2014 日本知能情報ファジィ学会
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