都市高速道路における料金設定は、交通量配分問題に包含して定式化できる。具体的には、需要変動型の利用者均衡問題の数理的アルゴリズムの中で検討可能である。一方で、従来の研究で、ファジィ交通量配分モデルが提案されており、不確実な都市道路網ネットワーク上の交通需要推計が実行されている。これより本研究では、ファジィ性を考慮した都市高速道路における料金決定方法を提案することを目的とする。具体的には、現行の都市高速道路における距離料金制に着目して、理論的な分析が可能な数値計算例を作成する。これより、不確実な道路交通現象を記述するファジィ交通量配分の計算アルゴリズムを開発する。最終的には、計算結果の検討から、都市高速道路における合理的な利用料金の決定手順を整理することができる。