ノード集合と重み付アーク集合から構成されるグラフにおいて, 重みの総和が最小となるk本のアークから構成される木を求める問題は, 最小k-部分木問題と呼ばれる. 最小k-部分木問題は現実社会において, コンピュータの並列処理等に適用可能な,組合せ最適化問題の一つで あり,大規模な問題に対しては,一般に実用時間内に厳密解を求めるこ とは困難である.このため、実用時間で近似解を導出する方法の構築が 求められている.本研究では動的計画法に基づく遺伝子操作と改良タブー探索に基づく局所改善操作を利用し,新たなMemetic手法を提案した.従来手法との比較実験によって,提案手法は多くのベンチマーク問題において,既知の最良解を更新し,従来手法より優れていることを確認した.