日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第26回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: TA3-4
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粒子法を用いた新生児頭部MR画像からの脳表抽出
*横道 大督小橋 昌司若田 ゆき安藤 久美子石藏 礼一倉本 圭今脇 節朗廣田 省三畑 豊
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抄録

 新生児脳疾患は脳形状の変化を伴うことが多いため,症状進行度の診断にはMR画像を用いた評価が有効である.しかし,手作業で複数のMR画像から脳表抽出を行うと医師に多大な負担が生じる.さらに,診断者間変動や診断者内変動が起こる可能性もある.そのため,新生児頭部MR画像から脳表を自動的に抽出する手法が求められている.これまでに成人頭部MR画像を対象とした脳表抽出法は多く提案されているが,新生児頭部MR画像を対象とした手法は少ない.本研究では,新生児頭部MR画像を対象とした粒子を用いる脳表抽出法を提案する.提案手法は,脳組織に見立てた3種類の粒子をMR信号値を基にして脳領域に配置し,周囲の粒子分布を基にして粒子の遷移,移動を行い,粒子の分布をMR画像と一致させることで脳表の抽出を行う.新生児頭部MR画像に対して提案手法を適用した結果,良好に脳表を抽出できた.

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© 2010 日本知能情報ファジィ学会
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