主催: 日本知能情報ファジィ学会
複数枚の低解像画像から高解像画像を再構成するための超解像処理のために,ベイズ型情報量基準に基づく正則化パラメータ決定法を提案する.まず,この超解像処理を最大事後確率推定もしくは罰則付き最尤推定の枠組みで定式化する.次に,この定式化で現れる正則化パラメータを確率変数として扱い,ベイズ型情報量基準に基づいて決定する.ここで,ベイズ型情報量基準の算出に現れる多重積分の解析的な取扱いが困難なため,その2次近似による近似積分を導入する.ベイズ型情報量基準の導入により,従来多くの手法で試行錯誤的に決定していた正則化パラメータを合理的に自動決定できるようになる.検証実験で,提案手法の有効性を示す.