日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第24回ファジィ システム シンポジウム
セッションID: TD1-3
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家庭共生ロボットの対話インタフェース・コミュニケーションに対する努力
*松本 斉子上田 博唯山崎 達也
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抄録

本論文では、対話インタフェースを用いたヒューマン・ロボット・コミュニケーションを扱う。対話インタフェースは決して複雑な操作方法ではないため、多くの人間が比較的簡単に使用できるツールである。ケース・スタディ的な試みであるとはいえ、ロボットの対話インタフェースにどのように対応してゆくかについて、現実の日常生活に限りなく近い環境を分析する。16日間の生活実証実験で記録したリビングルームの24時間映像記録データを利用した。実験参加者は60歳代の夫婦である。共生ロボットは、タスク指向・コミュニケーション指向混合型である。実験参加者は16日にわたって継続的に対話インタフェースを利用しており、大変忍耐強く言い直しをおこなってタスクを要求している。対話インタフェースの利用を教示したことと、ロボットに対する肯定的評価・感情が,根気ある努力態度につながったと考えられる。また、タスクを要求する音声操作では、(a) リモコンの代替、 (b) 指示する際の語彙表現の種類が、会話要素のある音声操作では、(c) ロボットの実体に対する肯定的評価・反応が対話コミュニケーションをより多く発生させる要因であることが示唆された。

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© 2008 日本知能情報ファジィ学会
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