レシーバで測定されたアクティブRFIDの受信信号の強度から,RFIDタグの位置を推定することは,室内環境の影響により信号の強度(RSSI値)が変動するので,困難な問題と認識されている。SOM(自己組織化マップ)を用いて,この問題を次の枠組みで考える。室内に位置が既知の複数のタグを配置し,これをアンカーとして使い,以下の手順1-4を繰り返して目的タグに接近するアルゴリズムを述べる。1. 全てのタグの信号値を観測する。2. 信号値によるタグのクラスター作成を自己組織化マップ(SOM)を用いて行う。3. マップから,目標の方角を決定する。4. ロボット搭載のレシーバを目標方向に移動させる。