日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第23回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: TA4-4
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カオス情報規範を適用した高圧ガス漏洩検知システムの実証実験による成果
谷 哲次長迫 透*藤本 泰成
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抄録

石油精製プラントには多数の高圧設備があり,高圧ガスの流出事故は2次災害の危険を招く.そのため,高圧ガスの漏洩を検知する手段として,ガス濃度計による検知器があるが,ガス濃度計による漏洩検知は数分から十数分の時間を要する.そこで,早急なガス漏洩検知の手段として,音によるガス漏洩検知が提案されている. これまで,可聴音のデータの特徴量を計算するカオス情報規範を提案し,その指標から暗騒音と漏洩音との識別が可能であることを示した. そして,漏洩を検知するしきい値を決定するための方法を提案した. 今回は,カオス情報規範による音データの評価およびしきい値の計算方法をガス漏洩検知システムに導入し,出光興産千葉製油所において,オンラインでガス漏洩を検知する実証実験を行う.実証実験では,漏洩源に窒素ガスとスチームを用いてカオス情報規範の有効性を実証する.

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© 2007 日本知能情報ファジィ学会
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