主催: 日本知能情報ファジィ学会
再生医療の一端として骨の欠損部分に幹細胞を注入した人工培養骨を補填し,治癒の補助を行うことが考えられている.しかし現在人工培養骨内の細胞量を測定するには培養骨を粉砕し電子顕微鏡で目視により確認するのみであるため,細胞量の測定を行った人工培養骨は臨床および実験に用いることは不可能である.そのため人工培養骨内の細胞量が生体内で与える影響についても不明となっている. そこで本研究では超音波ノギスプローブを用いて人工培養骨内の細胞量を非破壊で評価できる知的システムを提案する. 波形を獲得した人工培養骨を粉砕し電子顕微鏡により確認した細胞量を真値とし,ファジィ推論による推定結果との比較を行ったところ,本手法により評価できることを示した.