Bells隕石はCM2コンドライトに分類されているが，ユニークな特徴を持っている。本研究では，軟X線顕微鏡(STXM)によるBells，Murchison隕石のX線吸収端近傍構造分析(XANES)を行い，C-XANESにより有機物の特徴を調べた。Bells，Murchison隕石ともに，＜1 μm程度の局所的な有機物の濃集が見られた。これらのC-XANESスペクトルは，MurchisonよりもBellsの方が芳香族に富む傾向が見られた。また，試料の作成方法によるC-XANESの違いや汚染の影響についても議論する。
