大気ー海洋の気体交換過程は溶解過程と気泡貫入過程によって制御されているが、気泡貫入過程についてはほとんど研究されていなかった。また地球温暖化による海洋成層、それに伴う気体交換過程の変化が示唆されている。本研究ではTanaka and Watanabe [2007]の方法を用いて北西部北太平洋における気体交換量変化の時系列を明らかにすることを試みた。結果から表層500m以浅では中層に比べて季節変動がみられ、これは表層における海象条件の変化と水塊の変動の寄与があると示唆された。本講演においては、この寄与率についても議論する予定である。