日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 1C13
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課題講演4 地殻-マントル-核の物質循環と固体地球の化学進化
放射光X線を用いたマントル由来岩石からの白金族元素含有相の探索
*小木曽 哲鈴木 勝彦鈴木 敏弘上杉 健太朗竹内 晃久鈴木 芳生
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抄録

SPring8の放射光X線を用いて、地球のマントル由来岩石の中から、白金族元素を含有する微小な相(ナゲット)を発見する手法の開発を行った。岩石サンプルのX線吸収像を目的元素のK吸収端前後のエネルギーで撮影して、両像の差分を取ることにより、非破壊のままサンプル中から白金族元素の濃集部分を見つけ出すことを試みた。人口試料を用いた実験により、Ru含有相で5ミクロン、Os含有相で20ミクロンの微小相を発見可能であることがわかった。天然の試料を用いた実験では、貴金属鉱床の標準試料Ptc-1aから、50ミクロン大のPt単体相を発見することに成功した。

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© 2005 日本地球化学会
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