関西造船協会講演概要集
平成15年度関西造船協会春季講演会
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低速肥大船の船首形状について
*山崎 啓市松本 光一郎高岸 憲璽
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p. 000005

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抄録

 近年、船舶の実海域性能向上およびその評価の重要性が指摘されている。著者らは、水線面上の船首形状を前方に尖らせ、波浪中の抵抗増加を低減させた船首形状“Ax-Bow”の開発を実施し実用化した。今回は低速肥大船を対象に、水線面上だけでなく、船首の上端から船首バルブ端までをすべて前端まで尖らせた船首形状を考案し、従来の船首形状および”Ax-Bow”形状と、平水中性能および波浪中性能の比較を模型試験により実施した。 その結果、今回の新しい新船首形状と従来船首およびAx-Bowでは、平水中性能は変わらず波浪中性能は向上する(波浪中抵抗増加は低減する)ことを確認した。

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© 公益社団法人日本船舶海洋工学会 2003
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