主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
静電噴霧熱分解法を用いて、ホーランダイト構造を有する微粒子の作成を検討した。出発原料にKOH、Ga(NO3)3・nH2Oおよび分子プレカーサー法で作製された4wt%Ti金属溶液を用い、混合有機溶媒により所定濃度に調整した。モル比K:Ga:Ti=1.6:1.6:6.4となるように混合したものを静電噴霧法により粉末として堆積させ、TG-DTAおよび粉末X線回折測定をしたところ、600℃以上で結晶化し、一部副生成物を含むもののホーランダイト構造を有する微粒子が得られることを確認した。なお、SEMおよび粉末X線回折パターンからの粒子サイズを確認したところ、20~30nmのアスペクト比の低い粒子であり、今後の触媒特性評価が期待できる結果となった。