日本では, 石炭灰が火力発電所から年間約800万トン排出されている. 石炭灰の90%がフライアッシュ(FA)と呼ばれる飛灰である. このFAの80%はセメント・コンクリート原料として再利用されているが, 残りの20%は埋め立て処分されている。新たなFAの再利用法として人工ゼオライトへの転換技術が開発された. しかし得られるゼオライトは微粒子の粉末状であり用途が限定されるため, ゼオライトを担持したバルク体の作製が求められている. 本研究において,フライアッシュを型枠に充填してアルカリ処理することによりゼオライトを担持したバルク硬化体を得ることができた.このバルク硬化体の物理的特性を分析した.