日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2009年年会講演予稿集
セッションID: 2D03
会議情報

ペロブスカイト型(La,Sr)CoO3、及び(La,Sr)2CoO4の電気的性質
柚井 崇宏*岩崎 航太吉野 正人有田 裕二長崎 正雅松井 恒雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

酸化物熱電材料に関しては、NaxCoO2における高い出力因子の発見以来、Co系酸化物を対象とした材料探索が活発に行われている。本研究では、ペロブスカイト型(La,Sr)CoO3、及び層状ペロブスカイト型(La,Sr)2CoO4を対象として、その電気伝導率(σ)、ゼーベック係数( S )、出力因子(σS2 )の評価を行った。 La1-xSrxCoO3における最も高い出力因子は3.2×10-4 W m-1 K-2(La0.9Sr0.1CoO3, 300 K)で、La2-ySryCoO4の出力因子はこれよりも一桁程度低下した。これはLa2-ySryCoO4の電気伝導率がLa1-xSrxCoO3に比べて低いことに起因する結果であり、結晶構造中の岩塩型ブロックにおけるキャリアの散乱がその原因であると考えられる。

著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top