主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
酸窒化タンタル(TaON)は,500nm程度の可視光照射下において水から酸素への量子効率が34 %と高いため水の可視光分解光触媒として有望な材料である.またTaONがさらに窒化されることより生成される窒化タンタル(Ta3N5)も量子効率10 %を有し,朱色を呈することから,光触媒や色素などとしての利用が期待される物質である.本研究では,酸化タンタル粉末(Ta2O5)を原料として,流動層還元反応を行うことにより微細なTaONおよびTa3N5粉末の合成とアルミナとの複合材料への応用について検討した.