主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
光触媒は, 太陽電池, 環境汚染物質の浄化や水の光分解による水素の作成に応用できる物質である。特に, NaTaO3:Laは, 非常に高い光触媒特性をもつ物質として知られている。本研究では, NaClフラックス冷却法によりNaTaO3:La結晶を育成し, La添加量が光触媒特性に及ぼす影響を調べることを目的とした。育成した無色透明のNaTaO3:La結晶は, 50-500 nmの立方体であり, 結晶表面にLaドープに起因するステップ状の成長模様が観察された。MB光脱色により光触媒特性を調べたところ, La添加量が2-5 mol%のときに, 光触媒特性は飛躍的に増大した。