日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 2I06
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Bi層状構造強誘電体BaBi2Nb2O9の反応焼結に及ぼす粉体特性の影響
*執行 達弘高橋 順一伊藤 英信
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抄録

BaCO3、Bi2O3、Nb2O5の各原料の組み合わせや仮焼温度を変えて調製した粉末を用いて、反応焼結によりBaBi2Nb2O9(BBN)セラミックスを作製した。Ba:Nb=1:2(モル比)の混合粉末を600℃あるいは800℃で前処理した後に、量論組成となるようにBi成分を加えて1000℃で4 h焼結した。前処理温度が800℃の場合、相対密度が59%の試料しか得られなかった。一方、前処理温度を600℃とすることにより、単相から成る相対密度が94%の試料が作製できた。後者では、600℃での前処理後の粉末の比表面積が大きく、900℃から急速な緻密化が見られた。より低温での緻密化を目的として、粒度分布の効果も含めて、この系の反応焼結における緻密化とBBN相の生成反応の速度に影響を与える因子を検討した。

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©  日本セラミックス協会 2008
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