日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2008年年会講演予稿集
セッションID: 2C07
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Fe70Co30合金ーAl複合ターゲットの反応性スパッタによる窒化物薄膜の形成とポストアニール
*広川 祐樹鱒渕 友治吉川 信一
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抄録

(Fe70Co30)1-xAlx複合ターゲットを窒素ガス中で反応性スパッタリングすることによって、膜中の金属組成がターゲット組成とほぼ同一の、閃亜鉛鉱型―ウルツ鉱型の結晶構造の窒化物薄膜が得られた。強磁性粒子のFe70Co30は窒化物薄膜を真空封管中で、500℃で20時間アニールして、遷移金属窒化物を分解させることによって析出させた。アニールした膜ではAl量の増加に伴って、格子定数が減少することから、AlがFe70Co30に固溶したと考えられる。また、粒子径はAl量が増加するにつれて減少し、零磁場状態での電気抵抗はAl量とともに増加した。磁気抵抗比はAl量の増加に伴って高くなり、x=0.66の組成において最大0.06%を示した。

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©  日本セラミックス協会 2008
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