主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
酸化チタンは紫外光を照射すると表面に付着した有機物を分解する酸化分解作用を持つが、一般に水中では気相に比べ活性が低下する。活性向上には吸着力や酸化分解力の向上が求められ、固体酸との組み合わせが有力であることが知られている。Cs2.5H0.5PW12O40(Cs2.5)は水中でも高い固体酸性を持つ水中固体酸であることが知られているが、酸化チタンと組み合わせた薄膜や光触媒活性についてはこれまで報告が無い。 本研究では連続スピンコーティングによりCs2.5ナノ粒子をガラス上に固定化し、分相現象と真空紫外光を利用することにより、300℃でCs2.5-アナターゼハイブリッド薄膜の作製に成功した。