シュウ酸塩共沈法で作製されたガドリニウム固溶セリア粉体(GDC)がアルゴン雰囲気中、1173-1273 Kで加圧焼結された。その後、嵩密度と粒径の制御のために空気中、1273-1473 Kでアニールされた。平均粒径0.29-5.6 μm、相対密度95-98 %のGDCの複素インピーダンスを空気中、100 Hz-2 MHzの周波数域で573-1073 Kにおいて測定した。粒内電導度は粒径に依存せず、酸化物イオンの移動に伴う活性化エネルギーは85-88 kJ/molであった。粒界電導度は粒内電導度と比較して遙かに小さかった。粒界電導度は平均粒径に依存し、約3 μmで極小値をとり、粒径の減少と伴に徐々に増加した。しかしながら、全電導度は、比較的低い電導度を持つ粒界厚さが増えるため、粒径を小さくしていくと減少した。表面からGDC中への酸化物イオンの拡散の情報も報告する。