主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
硫酸チタニル水溶液の加熱によって、表面に硫酸根が残留したチタニア粒子が得られることが知られており、多量の水を含んでいることから含水酸化チタンと呼ばれる。これまでに、この含水酸化チタンが、熱処理を施すことによって高い導電性を生じ、また、この熱処理の前後で赤外吸収スペクトルに変化が現れることから、電気伝導性の発現が含水酸化チタン粒子の表面状態の変化に起因すると考えられることを報告した。本研究では、調製法の異なる硫酸修飾チタニア微粒子の圧粉体を作成し、その導電率および分光測定から、電気伝導性の発現機構について検討した。