2005 年 11 巻 2 号 p. 27-36
品質指標には、物理的特性と化学分析特性、すなわち「代用特性」で表わすことが一般的である. これらの特性は生産の過程では、なくてはならない指標であるが、使用者・消費者が要求する指標は、五感・嗜好などに代表される「真の特性」と言われるものである.
最近の市場の多様化・個性化の傾向にとっては、この真の特性をタイムリーに把握することが重要である.
そこで今回筆者らは、真の特性を評価する方法を、コーヒーの嗜好を実験と多変量解析を用いることにより、真の特性評価を検証する事を試みた.