口腔・咽頭科
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口蓋垂口蓋咽頭形成術9年間の検討
同一術者による
臼井 信郎川野 和弘伊藤 浩一宮城 真理
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2001 年 13 巻 2 号 p. 243-250

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抄録

一人の術者による9年間のUPPP経験例を術前・術後で検討し, 経験件数, 期間が手術効果に影響するか否かを調べた.1990年から1998年迄の9年間に術前と術後3~6ヵ月で終夜睡眠検査, 呼吸抵抗検査, 上気道MRI検査を施行した症例を検討した.症例を3年間毎に, I期 (n=23), II期 (n=10), III期 (n=16) に分けて検討した.I期ではAHI改善率=69.6%, II期では90%, III期では93.8%であった.I, II, III期の間の比較ではAHI改善率, 術後の口呼吸抵抗, 術後の咽頭腔左右径値が経験を積むほど有意によい結果を示した.

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© 日本口腔・咽頭科学会
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