口腔・咽頭科
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シラカンバ花粉症と口腔アレルギー症候群
東松 琢郎川堀 眞一
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2001 年 13 巻 2 号 p. 209-214

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抄録

口腔アレルギー症候群 (OAS) は, 果実や野菜が口腔粘膜と接触したことによっておこるIgEを介した即時型反応である.
シラカンバ花粉症患者255名を対象にOASについて検討した.その結果1) シラカンバ花粉症患者の42.7%がOASを訴えた.2) 原因食物はリンゴ, モモ, サクランボなどが多く, 大半の症例は複数の食物が原因だった.3) OASとシラカンバ花粉症の罹病期間には有意な相関関係を認めた.4) シラカンバ花粉のCAP-RASTクラスはOAS合併群が非合併群に比べて有意に高かった.5) 診断にはプリック+プリックテストが簡便で有用であった.

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