塩化ビニル床材施工時に放散されるVOCを評価するために、モデルルームの床材施工を行った。試験は換気回数9回<⁄>hrおよび27回<⁄>hrの条件下で行い、施工工程毎に部屋の空気を捕集し、HPLC、GC<⁄>MSを用いてVOC濃度を測定した。観察される最大濃度は、換気により大きく減少することが確認された。エポキシ接着剤の場合、小形チャンバー試験では検出されないアセトアルデヒドが施工場所の空気からは高濃度で検出された。減衰速度を放散速度毎に比較したところ、アセトアルデヒドは他の成分よりも減衰が早いことがわかった。また、換気による減衰する効果は、接着剤の放散成分によって差が見られた。