日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2003年大会学術講演会研究発表論文集
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長期実使用した変成シリコーン系シーラントの評価結果とRILEM耐久性試験結果
*近藤 健介行本 定生
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p. 61

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抄録

実物件で10年以上経過した変成シリコーン系シーラントを調査した。実物件から切り取ったサンプルを短冊状にスライスし、シーラントの厚さ方向の各層の力学的物性を調べた。実物件の変成シリコーン系シーラントは経年で表面に汚れやクラックが認められるものの、約3?以上の深さにおいては10年以上経過後も力学的性質は維持されていることが確認できた。また、より高い表面耐候性を実現するためにアクリル変性シリル末端ポリエーテルが開発され、これを基材とした高耐候変成シリコーン系シーラントも上市されている。これら高耐候変成シリコーン系シーラントはSWOM等の促進耐候性試験で高耐候であることが確認されている。今回はRILEMで提案された耐久性試験法(促進耐候性試験と冷熱伸縮・単純疲労試験の組み合わせ)でも良好な性能であることが確認できた。

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© 2003 日本建築仕上学会
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