日本プライマリ・ケア連合学会誌
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活動報告
集団生活施設での状態悪化・心停止時に備えた本人の事前意思確認と看取りの可能性
森脇 義弘富田 康彦田原 良雄杉山 淳
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2014 年 37 巻 2 号 p. 133-137

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抄録

目的 : 集団生活施設 (施設) での心肺停止 (CPA) 時の本人の事前意思を参考とした施設内看取り (同席医や非緊急往診医が施設内で死亡確認) の実現性を看取りの場に居合わせる施設職員の視点から考案する.
方法 : 入居者240名にCPAに備えた本人意思確認書 (確認書) の記載を試み, 職員の確認書作成, 入居者の確認書記載への現状を検討した.
結果 : 204名 (85%) に確認書作成, 全例が意思を記載した. 看取りに「はい/いいえ」で回答した196名中62%が両質問に「はい」と回答し, 年齢, 性別, 病態別で回答に差はなかった. 14名が死亡し8名 (58%) に施設内看取りが行われた.
結論 : 職員によるCPAに備えた入居者本人の意思確認は可能と考えられた.

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© 2014 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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