2021 年 75 巻 1 号 p. 468-475
本研究は、沖縄県で出荷された生コンクリートを対象として、機械学習の一種であるランダムフォレストによって、使用材料、調合、外気温、全天日射量、天気などの特徴量(説明変数)から、練上がり時および荷卸し時のコンクリート温度の予測を試みた。学習から得られた各特徴量の重要度を評価したところ、練上がり時のコンクリート温度では2項目、荷卸し時のコンクリート温度では3項目の重要度の高い特徴量が得られた。その特徴量の一部を用いてコンクリート温度に関する重回帰式を提案し、日本建築学会と土木学会から提案されている式と比較を行った。その結果、今回の調査の範囲では提案した重回帰式の精度の方が高いことが確認された。