セメント・コンクリート論文集
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耐久性
コンクリート中の液状水挙動に与える物理的ならびに化学的性質の影響に関する検討
中村 兆治酒井 雄也岸 利治
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2012 年 66 巻 1 号 p. 444-451

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抄録

コンクリート構造物の耐久性能評価において、空隙中での液状水挙動を把握することは、水分が要因となる劣化進行を精密に予測する上で重要である。本研究では、コンクリートの化学的性質を表す指標として見かけの接触角に、物理的性質としてしきい細孔径に着目し、化学的性質と物理的性質の両方の観点から、配合や養生がコンクリート中の液状水挙動に与える影響を検討した。その結果、混和材の有無による化学的性質の差異が毛管張力に与える影響はわずかであり、圧力勾配を駆動力とする流速を伴った液状水挙動において、空隙構造という物理的性質が支配的である可能性を示した。

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© 一般社団法人セメント協会
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