セメント・コンクリート論文集
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耐久性
改質フライアッシュを用いたコンクリートの炭酸化に関する研究
伊藤 七恵佐藤 嘉昭大谷 俊浩上田 賢司
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2012 年 66 巻 1 号 p. 406-413

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抄録

本研究では、未燃カーボンを焼成除去して強熱減量を1%以下に抑えた改質フライアッシュ(以下、CfFA)を用い、ポゾラン反応の進行がコンクリートの炭酸化に及ぼす影響を検討するために、水中養生期間を変えた供試体で促進中性化試験を行った。その結果、CfFAコンクリートの圧縮強度は、CfFAの比表面積、セメント水比および材齢で表わされる強度寄与率から求めることができること、中性化速度係数は28日間水中養生をした場合、同一強度であればCfFA混入率に関わらずプレーンコンクリートと同等であるが、1年間水中養生をしたものは、ポゾラン反応が充分に進んでいるにも関わらず、28日間水中養生に比べて大きな変化がみられないことを示した。

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© 一般社団法人セメント協会
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