セメント・コンクリート論文集
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セメント硬化体・モルタルの物性
蒸気養生履歴がフライアッシュモルタルの水和反応と細孔構造に及ぼす影響
鏡 健太佐藤 正己梅村 靖弘
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2012 年 66 巻 1 号 p. 143-150

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抄録

本研究は、フライアッシュを混和したプレキャストコンクリート製品用セメントモルタルを蒸気養生した場合の養生工程の短縮がセメント硬化体の水和反応と細孔構造に及ぼす影響について、XRD/リートベルト法と水銀圧入式ポロシメータを用いて検討した。材齢7日以降の細孔構造は、常温養生に比較して、1日1サイクル工程の蒸気養生では材齢7日以降から殆どの細孔径で細孔量が減少した。1日2サイクル工程の蒸気養生では材齢28日までは殆どの細孔径で細孔量が多いが、材齢91日では同等となった。細孔構造と圧縮強度には養生条件ごとに相関関係が認められた。毛細管空隙である細孔直径0.03~0.3μmの範囲の細孔量とC-S-H生成量に高い相関関係が認められた。

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