高分子化學
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α-あるいはε-(1-シクロヘキセニル)-ε-カプロラクタムの開環重合およびスチレンとのラジカル共重合
緒方 直哉田中 穂積
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1971 年 28 巻 317 号 p. 738-742,771

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抄録

シクロヘキサノンをアルカリ触媒の存在下で縮合させて得られた (1-シクロヘキセニル) シクロヘキサノンから, α-あるいはε-(1-シクロヘキセニル)-ε-カプロラクタムを合成した。オキシム化反応ではsynあるいはantiオキシムが得られ, これらオキシムのBeckmann転位はベンゼンスルポニノレク時陣でのみ起こった。synあるいはantiオキシムからそれぞれラクタムAあるいはBが得られた。ラクタムBの開環重合の反応熱は1.3kcal/molで環鎖構造間の化学平衡はかなリラクタム側に有利である。
ラクタムAあるいはBとスチレンとのラジカル共重合を行なった結果はラクタムBとスチレンのモノマー共重合反応性比がrst=2.0, rlactam=0.36であり, 共重合体組成はスチレンが多くはいった。

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