高分子化學
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ノナメチレンポリ尿素のエーテル化反応
池村 糺
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1968 年 25 巻 284 号 p. 845-849

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抄録

ノナメチレンポリ尿素とエチレンオキシド, プロピレンオキシドの反応を常圧液相, 加圧反応で行ない, エーテル結合量, 窒素分析の結果, アルカリと酸を比較すると酸は触媒効果が少なく, エーテル化の高い付加物を得るためにはノナメチレンポリ尿素の強い水素結合のため長時間反応を必要とする。X線回折によりEOはノナメチレンポリ尿素の非晶性部分にグラフトしているものと考えられる。吸湿率はノナメチレンポリ尿素よりやや高い値を示し, 溶融点はオキシエチル化度34.24%のもので191℃とかなり高い値を示した。溶解性はm-クレゾール, 硫酸に対しノナメチレンポリ尿素は溶解するが, 付加物は不溶で, フェノール (90%) アセトン溶液, 氷酢酸, 塩酸に対しノナメチレンポリ尿素は不溶であるが, 付加物は膨潤の挙動を示した。

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