ポリオキシメチレン (デルリン) の熱および光安定性を赤外線吸収スペクトル, Melt flow rate, 密度および結晶化度の測定から検討した。その結果から254, 316mμのような短波長紫外線では主として主鎖の切断および, それに伴う解重合反応, 末端からの解重合反応が, 354, 380mμのような長波長紫外線では末端からの解重合反応が, 熱酸化 (170℃) では主鎖の切断および, これに伴う解重合反応, 末端からの解重合反応が優先すると考えられる。また, 短波長紫外線による劣化では高分子量の方が安定で, 低分子量ほど結晶化度の増加が大で酸化による結晶化度の増加が認められた。