1988 年 45 巻 7 号 p. 597-603
種々の酸を塩形成剤として用いキトサン及び修飾キトサン限外濾過膜, 透析膜をキャスト法により調製した. モノカルボン酸とともにスルファミン酸及びグルタミン酸も優れた塩形成剤であることがわかった, キトサン膜の耐溶剤性を増大させるために, 二つの化学手法を用い膜を修飾した. 一つは芳香族ジアジド化合物を用いた光化学反応によるキトサン膜の橋かけであり, 他の方法はカルバモイル化による化学修飾であった. 特に後者の手法は効果的であり, 性能が優れ. かつ耐溶剤性の優れた膜を調製することができた.