日本獣医師会雑誌
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獣医公衆衛生・野生動物・環境保全関連部門
黒毛和種牛枝肉及び部分肉の表面の一般生菌数の2010~2019年度の推移
小林 光士古内 功二小野寺 仁小池 史晃辻 芳裕島村 眞弓豊福 肇
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キーワード: 牛枝肉, 部分肉, 一般生菌数
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2023 年 76 巻 5 号 p. e105-e109

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抄録

と畜場で行った2010~2019年度の10年間の牛枝肉及び部分肉表面の一般生菌数の推移について分析した.枝肉の検出率は2015年度に,部分肉のそれは2011年度に前年度に比べ20%以上減少していた.枝肉は2013年度から平均値が減少し始め,10年間で最も平均値が低かった年度は枝肉ももが2019年度,枝肉ばらが2017年度,枝肉まえばらが2016年度で,いずれも2014年度と比べ有意に低値を示した.部分肉ばら,部分肉かたは2011年度が10年間で最も平均値が低く,2010年度と比べ有意に低い値を示した.2011年度は対香港輸出,2015年度は対米輸出取得を目指し,従事者の衛生管理へのモチベーションが機械器具の洗浄消毒と従事者衛生等の管理強化につながり,一般生菌数の結果に反映したと考えられた.

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