日本農芸化学会誌
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栄養資源としての鞭毛藻ユウグレナ・ヴィリジスに関する研究(その2)
ユウグレナの蛋白質のアミノ酸組成およびビタミン含量等について
六所 文三神谷 真太郎多田 靖次中山 大樹酒井 幸子
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1959 年 33 巻 4 号 p. 293-295

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抄録

ユウグレナ藻体の栄養化学的価値を検討した.
(1)一般分析及び主要アミノ酸の微生物的定量の結果,蛋白質及び油脂資源として有望であることを認めた.
(2)各種ビタミン類を化学的及び微生物的方法により定量した結果,プロビタミンA,ビタミンB1, B12,ビオチン,パントテン酸の含有量多く,特にB12は牛及び鶏の肝臓の含有量に匹敵する値366 mγ/gを示した.
(3)ユウグレナは全般的に見て動物性食品に近い栄養組成を有することを認めた.

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