日本薬理学会年会要旨集
Online ISSN : 2435-4953
第97回日本薬理学会年会
セッションID: 97_1-B-SL02
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特別講演
世界中の患者さんの暮らしを豊かにする医薬品を創薬、開発し、お届けする
*Christophe Weber
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抄録

タケダの240年以上にわたる歴史は、患者さんの暮らしと社会を豊かにすることを目指す行動の積み重ねによって築き上げられてきました。常に患者さんに寄り添うことを第一に考え、そのうえで人々との信頼関係の構築、社会的評価の向上、事業の発展という順番で日々考え、行動することがタケダを際立たせていると信じています。 近年タケダは、研究開発主導型のグローバルなデジタルバイオ医薬品企業として劇的に競争力を高めています。グローバルな事業展開、強固な財務状況、バランスのとれた製品ポートフォリオ、そしてタケダで働く多様な人材が世界中の患者さんに革新的な治療法をお届けすることを可能にしています。研究開発の変革を通じて、明確に定義された疾患領域に焦点を当て、小分子にとどまらずモダリティを多様化し、内部の研究能力と外部との協力関係を強化することで、患者さんと社会により意義のある貢献を果たしています。 現在の診療報酬モデルに基づく医療制度は、寿命が延び、人口が高齢化し、革新的な治療法が拡大する中で大きな負担に直面しています。この負担を緩和するため、治療結果に焦点を当てた患者さんを中心とするアプローチがこれまで以上に重要となっており、結果と質に対する支払いを行うバリューベースヘルスケア制度へ早急に移行する必要があると考えています。そのため、タケダのグローバル成長戦略は、ベストインクラスまたはファーストインクラスとなる可能性が高い革新的な医薬品に重点を置いています。また、外的要因によるリスクへの準備と対応力を強化するとともに、従業員のスキルを向上し、さらなる価値創造を加速させるべく、データ、テクノロジーやAIへの投資も進めています。 従業員にとって理想的な働き方の実現にもコミットしています。当社の治療薬を必要としている患者さんの視点を反映し、従業員の多様性を尊重し育んでおり、個人の性別、年齢、国籍などの属性にかかわらず、従業員が能力を最大限に発揮し、生き生きと働ける環境づくりに努めています。

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© 2023 本論文著者
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