化学工学
Print ISSN : 0375-9253
Petlyukらの蒸留システムに対する計算と収束法について
山田 幾穂斉藤 日出雄
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1970 年 34 巻 11 号 p. 1192-1198,a1

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抄録

Petlyukらは多成分系分離に対する新しい蒸留システムを発表し, 実験結果およびよく知られたGillilandの相関, Underwoodの式を用いた近似計算によって, 熱負荷が通常の蒸留システムより軽減されることを指摘したが, 蒸留計算に対する厳密な方法は例示されていなかった。
ここでは, 彼らによって提唱された蒸留による分離の複雑なシステムに対して, 有効な収束法とマトリックスによる計算手順が示され, 3成分系分離の数値計算例から, 分離の同一条件下で, 通常のシステムに対して約20%の熱負荷が軽減されることを示した。

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