1953 年 17 巻 12 号 p. 492-496
従来発表せられた連続シツタナーの設計式では内部泥漿の濃度分布は水平方向には変化なく,深さの方向にのみ変化すると仮定したものと然らざるものとがある。これらのうちどの仮定が実際に成立つているかを調べるため,大体内部の状態の観測の容易な矩形の工業的規模の連続シツクナーで水酸化マグネシウム泥漿の沈澱濃縮操作を行い,流動状態および各部の濃度分布等を調べ,濃度分布が水平方向には均一になつており,また均一になるような流れが内部に起つていることを確め,さらに各種の設計式がどの程度に実際と適合するか,実際のものと計算値との比較を行つた。