1981 年 7 巻 1 号 p. 77-82
石炭の大量利用は, 現代社会で受容可能な灰の投棄または再利用の技術を必要としている.本論文では流動層燃焼から生産される灰中の未燃分濃度を推算するための簡便なモデルが検討される.
実験では, 内径10.8cmの流動層で太平洋炭を燃焼した.粒子の滞留時間分布を考慮して, 粗粒炭についての総括燃焼速度定数を得た.飛び出し速度定数は, 未燃分濃度と粒径の関係から得た.観測された飛び出し速度定数の値はZenzらおよび矢木らの相関式による値の中間に収まった.